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サーチコンソールでエラー発生!放置は危険?優先度と対処法

サーチコンソールでエラー発生!放置は危険?優先度と対処法

Googleサーチコンソールを開いて、「送信された URL に noindex タグが追加されています」「クロール済み – インデックス未登録」といったエラーや警告が表示され、ヒヤッとされた経験はありませんか?

実は、サーチコンソールのエラーには「すぐに修正すべきもの」と「放置しても検索順位に影響しないもの」が存在します。

しかし、この判断を誤ると、知らず知らずのうちに検索順位を落とし、集客をストップさせてしまう危険なエラーを見逃すことになります。

この記事は、初心者でも迷わず対応できるよう、Webuzz編集部の五条悠真(SEO担当)が、実際の運用経験をもとに整理しました。

代表的なエラーの種類と、「放置OKなケース」と「危険なケース」の明確な見極め方、そして優先度ごとの具体的な対処法をわかりやすく解説します。

この記事を読めば、もうエラー画面に動じることなく、あなたのサイトの検索順位と集客を効率的に守るための最善の行動が取れるようになります。

「このエラー、どうすればいい?」という疑問を、私たちプロの知見でスッキリ解決しましょう。

サーチコンソールの“エラー”とは?

Googleサーチコンソールでは、GoogleがあなたのWebサイトをどのように認識しているかを確認できます。
特に「ページのインデックス登録レポート」では、GoogleがあなたのWebサイトのページを巡回(クロール)して、検索結果に登録(インデックス)できたかどうかを確認できます。

ここでは、「登録済み」と「未登録」のページに分類されます。

GoogleがWebサイトを巡回し、「登録済み」と「未登録」に分類する仕組みを図解したイメージ。

「未登録」に分類されたページは、なぜ登録されなかったのかを「Googleがページをインデックスに登録できなかった理由」の一覧で確認できます。

これこそが、一般的に“サーチコンソールのエラー”と呼ばれているものです。

現在のサーチコンソールでは「エラー」という言葉は使われていませんが、SEO実務では今でも「noindexエラー」「リダイレクトエラー」などの表現が一般的です。

この記事でも理解しやすくするため、これらを便宜的に「エラー」と呼びながら解説していきます。

これらの“エラー”には、さまざまな原因があります。

「未登録」として表示される主な理由は、Googleがページをインデックスに登録できなかった原因を示しており、Googleがページを評価・登録する際に何が起きたのかを知る手がかりになります。

後ほど詳しく紹介していきますが、こうしたエラーはすべて改善のチャンスでもあります。

エラー=悪ではなく“改善のチャンス”

サーチコンソールに表示される「未登録」や“エラー”は、単なる問題ではなく、サイトを見直すきっかけです。

たとえば、

  • コンテンツが薄くGoogleに評価されていない
  • メタタグやリダイレクトの設定ミス
  • サイト構造に問題がある

こうした箇所を修正することで、インデックス率や検索順位の安定化につながります。

焦らず、「なぜ登録されなかったのか」を一つずつ確認していきましょう。

次のセクションでは、サーチコンソールで発生するエラーを4つのカテゴリに整理し、それぞれがどんな性質の問題なのかを分かりやすく解説していきます。

サーチコンソールのエラーを4つに分類

サーチコンソールの「ページのインデックス登録」では、“未登録”として表示されたページごとに、インデックス登録できなかった理由が記録されています。

これらの理由は、性質の近い内容ごとに大きく4つに分類することができます。

主なカテゴリは次の4つです。

GoogleがWebサイトを巡回し、「登録済み」と「未登録」に分類する仕組みを図解したイメージ。
  • インデックス登録
  • モバイルユーザビリティ
  • 構造化データ
  • Core Web Vitals(ページ速度)

これらのカテゴリは、Googleがどの観点でページを評価しているかを理解するための基本軸になります。

それぞれの特徴を順に見ていきましょう。

インデックス登録

Googleがページを巡回(クロール)した後、インデックスに登録する際の技術的または品質的な問題によって発生するエラー群です。

サイトの構造やメタタグ、サーバー応答など、Webサイトの基礎部分に関わる要素が原因となることが多く、最も多くのWebサイトで見られるカテゴリです。

この領域で発生するエラーは、検索結果に表示されない直接的な原因となるため、後ほど詳しく解説する「エラー別の原因と対策」で重点的に確認しておきましょう。

モバイルユーザビリティ

スマートフォンなどのモバイル環境で、ページが正しく表示・操作できない場合に指摘される項目です。

Googleはモバイル版ページを基準に評価する(モバイルファーストインデックス)ため、このカテゴリの問題は、検索順位やクリック率(CTR)に間接的な影響を及ぼします。

文字サイズやボタンの配置など、見た目の調整で改善できるケースが多く、インデックス登録よりもユーザー体験(UX)に近い領域と考えると分かりやすいでしょう。

構造化データ

Googleがページ内容をより正確に理解するための構造化マークアップに関するカテゴリです。


ここに誤りや欠落があると、検索結果でリッチリザルト(強調表示)が正しく表示されなかったり、ページの内容が意図通りに理解されない可能性があります。

直接的にインデックス除外になるわけではありませんが、検索結果での露出やクリック率に影響する要素のひとつです。

Core Web Vitals(ページ速度)

ページの読み込み速度・操作の快適さ・視覚的な安定性を評価するための指標に関するカテゴリです。

代表的な3つの指標(LCP・INP・CLS)は、サイトのパフォーマンスやUXを数値で可視化するために用いられます。

これらは直接的なエラーではありませんが、ユーザー体験を通じてSEO全体の評価に影響する重要な要素です。

定期的にサーチコンソールの「ウェブに関する主な指標」レポートで確認しておきましょう。

エラー別の原因と対策

サーチコンソールで表示されるエラーには、原因や影響の範囲によって優先度が異なります。

ここでは、前の章で紹介した4つのカテゴリに分け、それぞれの中で優先度が高い順に代表的なエラーを整理しました。

サーチコンソールのエラーを「高(即対応)」「中(要確認)」「低(放置OK)」の3段階で整理した優先度ピラミッド図。

まずは例外的に、すべての中で最優先となる項目から確認していきましょう。

最優先で確認すべき重要項目(サイト全体に影響)

以下の内容は、通常の「インデックス登録」エラーとは性質が異なりますが、サイト全体の評価を大きく損なう重大な警告です。

Search Console 上で「セキュリティと手動による対策」に通知が表示された場合、サイトが一時的に、または完全に検索結果から除外される可能性があります。

項目内容対応方法
手動による対策Googleのポリシー違反(スパムリンク、隠しテキストなど)を人為的に検出Search Console上で違反内容を確認し、問題を修正後に「再審査リクエスト」を送信
セキュリティの問題マルウェア感染・サイト改ざん・不正スクリプトなどの検出サーバー・テーマ・プラグインを点検し、感染ファイルを削除してから再審査を申請

これらが表示されている間、サイト全体が圏外になることがあります。
他のどのエラーよりも先に対応すべき項目です。

インデックス登録

Googleの巡回(クロール)やインデックス登録の過程で発生する、最も重要度の高いエラー群です。

ここで問題が起きると、ページ自体が検索結果に表示されなくなる可能性があります。

優先度エラー名主な原因対策方法
サーバーエラー(5xx)サイトが応答しない、サーバー障害や負荷集中サーバー状態・エラーログを確認し、復旧後に再クロールを依頼
robots.txt によりブロックされていますクロール拒否設定の誤りrobots.txtの記述を修正し、必要なディレクトリを許可
中 ※送信された URL に noindex タグが追加されていますnoindexタグの誤設定タグを削除後、URL検査ツールで「インデックス登録をリクエスト」
クロール済み – インデックス未登録コンテンツが薄い・重複・内部リンク不足コンテンツを加筆し、内部リンクを増やして再クロールを促す
ソフト404内容が薄く、Googleが404ページ扱いにしているコンテンツを強化または該当URLを正しい404ページに設定
重複(Google が正規 URL を選択)canonicalタグまたはURL構造の重複正常動作。特別な修正は不要

※誤設定の場合のみ🟥高

インデックス登録のエラーは、SEOに直結する最重要項目
「クロールされた」だけで安心せず、登録されて評価される状態を目指しましょう。

モバイルユーザビリティ

スマートフォンでの閲覧時に、ページの操作性や見やすさに問題がある場合に発生します。

直接インデックス除外には繋がりませんが、ユーザー体験の悪化によりSEO全体の評価を下げることがあります。

優先度エラー名主な原因対策方法
テキストが小さすぎて読めませんフォントサイズが小さい/viewport設定なしCSSでフォントサイズを16px以上に設定し、<meta name="viewport">を追加
クリック可能な要素同士が近すぎますボタンやリンクが密集しているボタン間に適度な余白を確保
コンテンツの幅が画面に収まりませんレスポンシブ対応の不備meta viewport設定を確認し修正

モバイルユーザビリティはページ体験(Page Experience)の基盤です。
改善することでCore Web Vitalsの数値改善にも繋がります。

構造化データ

Googleがページ内容を理解するための構造化マークアップに関する項目です。

ここでエラーが発生すると、リッチリザルト(レビュー・FAQなど)が正しく表示されない可能性があります。

優先度エラー名主な原因対策方法
必須フィールドが欠落しています(Missing field)JSON-LDの記述漏れリッチリザルトテストでエラー項目を補完
不正な値が指定されています(Invalid value)フォーマットや値の型の誤りスキーマ仕様に沿って正しい値を設定し再検証
推奨フィールドが欠落しています任意項目の不足必須ではないため、可能な範囲で補完すればOK

構造化データのエラーは検索結果の見え方に影響する要素。
早期修正でCTR(クリック率)の改善にも繋がります。

Core Web Vitals(ページ速度)

ページの表示速度や操作の快適さを評価する指標に関する項目です。

これらは直接的なインデックス除外の原因ではありませんが、ユーザー体験を大きく左右するためSEO全体に影響します。

優先度エラー名主な原因対策方法
LCP(Largest Contentful Paint)が遅い画像サイズが大きい/遅延読み込み未設定画像圧縮、CDN利用、Lazy Loadで改善
INP(Interaction to Next Paint)が遅いJavaScriptの処理が重い不要スクリプト削除、遅延読込設定
CLS(Cumulative Layout Shift)が大きいレイアウトが動いてしまう画像サイズ固定・広告枠を確保

Core Web Vitalsはユーザー体験の最終評価指標
技術的な改善が中心ですが、数値を安定させることでサイト全体の信頼性が向上します。

エラーはカテゴリごとに性質も緊急度も異なります。

まずは「手動による対策」「セキュリティの問題」 が出ていないか確認し、次に 「インデックス登録」カテゴリの高優先度項目から対応しましょう。

その後、ユーザビリティ・構造化データ・速度関連の改善へと進めるのが理想です。

次のセクションでは、こうした優先順位を判断するための基準と考え方を詳しく解説します。

優先順位と危険度の見極め方

H2-3で紹介した優先度は、「どんなエラーか」ではなく「どんな影響があるか」で決まります。

ここでは、五条悠真(SEO担当)が実際に使っている見極めのための簡単な判断フローを紹介します。

エラーの優先度を見極める4ステップ

  1. サイトの生存確認
     サーバーエラー(5xx)やセキュリティの問題がないか確認。
     検索結果に存在できなくなる致命的エラー。
     → 見つけたら即修正・再審査。
  2. インデックス可否の確認
     noindexタグやrobots.txt設定を確認。
     誤設定があるとGoogleがページを登録できません。
     → 設定を修正し、再クロールを依頼。
  3. ユーザー体験の確認
     Core Web Vitalsやモバイルユーザビリティをチェック。
     表示速度や操作性の問題は、評価低下につながります。
     → 致命的エラー対応後に改善を進めましょう。
  4. 意図の確認
     重複URLや意図的なnoindexなどは仕様上の動作です。
     → 問題なければ放置でOK。
サイトの状況を順に確認し、「サイトが表示されるか」「検索結果に出ているか」「意図的な設定か」で優先度を判断できるフローチャート。

「検索結果に出ているか?」で判断。出ていなければ、出ていれば、意図的なら

エラーは“サイト改善のチャンス”

サーチコンソールのエラーは、決して「悪いもの」ではありません。
それは、Googleがあなたのサイトを見つめ、評価する過程で「ここを直せばもっと良くなる」と教えてくれているサインです。

放置してはいけないものもあれば、様子を見て問題ないものもあります。

大切なのは、エラーの種類ではなく「どのくらい影響があるのか」を判断すること。

そして、優先順位をつけて一つずつ改善していく姿勢です。

対応の優先度を整理すると…

  1. サイト全体の生存に関わるもの
    → サーバー・セキュリティ・noindex・robots.txt
  2. 検索評価に影響するもの
    → インデックス未登録・ソフト404・構造化データ・速度
  3. 仕様上の通知・意図的な設定
    → 重複URL・推奨項目欠落・意図的なnoindex

この順で対応していけば、不安になるような「エラー」は着実に減っていきます。

サーチコンソールを“監視ツール”ではなく、“サイト改善の羅針盤”として使いましょう。

エラーを恐れず、原因を知り、修正して再検証する。その繰り返しこそが、安定したSEO運用につながります。

SEO担当 五条

この記事は、Webuzz編集部SEO担当の五条が執筆しました。 検索意図に沿ったキーワード選定や内部施策のノウハウを活かし、検索で正しく評価される記事作りを心がけています。
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五条

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